有名人姓名判断のブログ

今話題の有名人の運勢を古神道由来の数霊術姓名判断にて占ってみたいと思います。

個人間の差異を造るMHC(主要組織適合抗原)


リンパ球の進化と働きを知る上でもう一つ絶対知っておかなければならないのが、主要組織適合抗原です。英語ではMajor Histocompatiblity Complex Antigenと言いますので、これを略してMHCとも呼びます。これは抗原を提示するタンパク分子ですが、個人間でアミノ酸の配列に違いがあります。よく臓器移植で問題になる拒絶反応が起こるのも、このタンパク分子が個人個人で違っているからです。

私達ヒトは、サルと遺伝子を比べると、たった1.3%しか違いません。ネズミと比べてもやっと20%の違いです。タンパク質の組成で見れば、哺乳類はみんな大変似ているのです。ですからヒトの個人間で遺伝子を比べれば殆ど違いがありません。もう99.9%同じです。ところが個人間でたった一つだけ違ったタンパク分子を造る遺伝子があるために、移植の拒絶反応が起こるのです。そのタンパク分子が、主要組織適合抗原です。

ヒトの遺伝子には数十万の種類があり、色々なタンパク分子が造られています。しかし殆どの分子は個人間で共通しています。ところがMHCだけは個人間でアミノ酸配列が少し違うのです。MHCは移植した時に拒絶になるかならないかを決めている組織適合の主要なタンパク質として見つかりましたから、こんな名前が付きました。

このMHCの違いがあるが故に、組織を移植すると拒絶が起こって、免疫抑制剤を使わなければならなくなります。あるいは骨髄移植の場合、主要組織適合抗原が合う個人を必死で探さなければならないのです。たったこの一つのタンパク質の違い、主要組織適合抗原のアミノ酸配列が個人間で違うために、それが移植されると、移植された側のリンパ球のMHCが、免疫系が自分にはない異種タンパクだと認識して、攻撃して、移植の拒絶が起こるのです。つまり移植は、リンパ球の反応で拒絶されている、はっきりとした免疫現象の一つなのです。

MHCというタンパク質は、タンパク質の中で一番壊されるのも造られるのも速い、つまり一番代謝が速いタンパク質で、私達の身体の全ての細胞が持っているタンパク質です。だから人の身体というのは、どの部分を移植しても拒絶反応が現れるのですが、MHCが少ない場所なら、免疫抑制剤で身体全体の免疫を抑制しておけば、なんとか拒絶を抑えることが出来ます。例えば腎臓とか肝臓がそうです。これらの臓器ではMHCの発現が比較的弱いので、免疫抑制剤を使用すれば移植そのものが成功する例は多いのです。但しその場合には、免疫抑制剤を服用し続けなければならないので、移植後時間が経つにつれて、免疫抑制による弊害が様々な形で現れます。風邪にかかりやすくなったり、小さな傷でも化膿しやすくなったり、さらには発がんするケースも少なくありません。

一方、皮膚の細胞やリンパ球には、MHCのタンパク質が多く発現していますから、皮膚の移植やリンパ球の移入は非常に難しく中々成功しません。特に皮膚は免疫抑制剤を使っても、決して他人に移植出来ない程です。

←安保徹先生著書「免疫革命」から抜粋


今回注目したのは次の点です。

「ヒトの個人間で遺伝子を比べれば、殆ど違いがありません。もう99.9%同じです。ところが個人間でたった一つだけ違ったタンパク分子を造る遺伝子があるために、移植の拒絶反応が起こるのです。そのタンパク分子が、主要組織適合抗原です」「ヒトの遺伝子には数十万の種類があり、色々なタンパク分子が造られています。しかし殆どの分子は個人間で共通しています。ところがMHCだけは個人間でアミノ酸の配列が少し違うのです」

私達ヒトの創造主様も不可思議なことをされるものです。しかしその不可思議なことにも、なる程という理由があるはずです。

その理由は次回のお楽しみです。ヒントはM(見事に)H(ほどよく)C(キャッチ)でしょうか?