究極の健康法とは自然のリズムに乗って生きること!

私は若い時に、交感神経と副交感神経が一日の間に交代するように活性化しているということを発見し、自律神経や白血球の日内リズムの研究として発表しました。続いて自律神経が気圧の変化にも影響を受けること、一週間から十日位のリズムでも動いていること、さらに一年の内でも変化していることを研究しました。つまり自律神経というのは、いつも揺さぶられているわけです。この揺さぶりというのは、自然環境が与えるものですから、そのリズムに逆らうことは自然に逆らうことになります。だからこうしたリズムを無視した無茶な生き方をすると、必ず破綻をきたすのではないか。今まで沢山の症例を見てきて、そんな思いを強くしています。
日中、疲れる位に活動しないと、夜になっても休息する気になれません。また日中の興奮状態が夜になっても続いているというケースもあります。すると夜も活動してしまって、交感神経と副交感神経のリズムが逆転して行きます。身体のリズムが自然のリズムから外れて行きます。薬の中にも興奮を持続させ、不眠等を作るものがあります。先に述べた消炎鎮痛剤・ステロイドの他、降圧剤・パーキソン薬・抗不安剤・睡眠薬等がそうです。どれも長期間に渡って使ってはいけない薬です。身体の自然なリズムを破って行くことになるからです。
また高気圧は交感神経を緊張させ低気圧は副交感神経を活発化させますから、お天気のいい時は活動的になったり、社交的になったりして頑張りもきくけれど、雨の日は一人になって自分を見つめるような静かな時間にして使いたいと思うのが自然です。またそんな自然の感覚に従って行くのが健康でいるための秘訣だと思います。
季節によっても、自律神経のバランスは変化しますから、生活が微妙に変わってくるのも当然です。冬は寒さに耐えるために交感神経緊張状態になりやすいので、仕事がとてもはかどります。逆に夏は低気圧の影響もあって副交感神経が優位になるので、夏休みはきちんと取って休むべきです。出来れば夏場は一ヶ月位休息を取るというのが、理想の生き方ではないでしょうか。
ガンや膠原病等の交感神経緊張がもたらす病気場合は、副交感神経優位のリラックス体調にすることが何よりも大切です。しかし健康な人が副交感神経優位になるような生活に偏っていると、しまりのないのんべんだらりとした生き方に陥ってしまいます。さらにそれが行きすぎるとアレルギーさえ引き起こします。
やはり人間が充実した人生を送るためには、メリハリが必要です。積極性や気迫が必要な時もあれば、リラックスしてゆっくりと休息を取る時間も必要です。そのリズムのガイドラインとなるのが、日内リズム・気圧のリズム・年内リズムにあわせて生きるということではないでしょうか。興奮と休息が程よい揺らぎで訪れるような生き方、それは自然のリズムに従って生きることであり、身体と心の健康を保つことに通じている、そう私は考えています。
←安保徹先生著書「免疫革命」から抜粋
以前ご紹介した「顆粒球とリンパ球の働きと交感神経と副交感神経との関係」についておさらいしておきましょう。
「顆粒球とリンパ球の日内リズム。活動=交感神経優位の日中は顆粒球が血中に増え、休息・睡眠=副交感神経優位の夜間にはリンパ球が増える」
「リンパ球の数は年内リズムにも合わせて変化する。気圧のリズムと比べてみると、夏は副交感神経優位のリンパ球体質、冬は交感神経優位の顆粒球体質になりやすい」
リンパ球はウイルスと戦い、顆粒球は細菌と戦いますので、顆粒球体質の冬場にウイルスが猛威をふるうのが分かります。また新型コロナウイルスのオミクロン株が大流行中の現在は、ウイルスと戦うリンパ球が夜間に増えますので、夜の休息・睡眠がいかに大切かがよく分かります。
世界的なパンデミックの現在、私達は様々な情報に惑わされることなく、ウイルスと直接戦うリンパ球を中心とした体内免疫システムを正しく理解して、免疫力のアップに日々努力して自らを守って行くことが必要だと思います。
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