人生は自分探しのためにあるのではない。

自分自身を築き上げていくためにある。

ヘンリー・デイヴィッド・ソロー（作家/アメリカ）

ソローのこの言葉は、真の自分探しの事を述べている。

自分という人間が、今ある存在、状態であるわけではないというのだ。

自分のやりたい事、なりたい事に向かって動く事が必要ではないか。

自分という人間をこれから築いて行く事こそが、大切であり、本当の自分探しなのである。

そうすると人は、変人とか異端児とか言うかも知れない。

しかし、それはいつの間にか賞賛に変わる日も来るだろう。

事実、ソローは、たった一人でウォールデンという森の中で、自然と共に暮らした事がある。

自分をただ見つめ、探すというより、自然を見つめ、人間の歩み方や、これからの事も考えたのだ。

その森の中で、勉強、思索し、自分を築こうとした。その著書「森の生活」は偉大なる築きの一つである。

←遠越  段  著書「心に火をつける言葉」の「Ⅰ行動」からご紹介させて頂きました。