人間にとって最大の発見、最大の驚きは「自分には無理だと思っていたものが、実はできる」と気づくことだ。

ヘンリー・フォード（実業家/アメリカ）

人には限界はある。

しかし、限界を設けてはいけない面もある。

人には向き不向きがあるという事だ。

ヘンリー・フォードは農家の息子として生まれたが、農業には何の関心もなく、機械をいじる事が好きで、そちらの方面で才能を伸ばし、人のために役立ちたいと工夫を続けた。その面では限界を設けず、新しい自動車制作に自分の可能性を信じた。

現在、世界一の自動車会社はトヨタだが、その始祖豊田佐吉は大工の子供で、見習いをしていたが、発明家になりたいと言って本当になった。自動織機の発明で成功し、後にアメリカを視察し、T型フォードを見て、これからは自動車の時代が来ると予測し、息子に研究を命じた。

大工としては限界があったかも知れないが、発明家として自分でも驚く程の成果を生んだ。

人間にとっての最大の発見、最大の驚きは自分に限界など無い分野が見つかった時であろう。その事をヘンリー・フォードと豊田佐吉の二人は教えてくれる。

←遠越  段  著書「心に火をつける言葉」の「Ⅰ行動」からご紹介させて頂きました。