「菜根譚」(さいこんたん)のご紹介に入ります☺️
批判
「人の悪を攻むるは、はなはだ厳なることなかれ、その受くるに堪えんことを思うを要す。人に教うるに善をもってするは、高きに過ぐることなかれ、それをして従うべからしむべし」
(訳者訳文)
他人の欠陥を批判する際、余りに厳し過ぎてはならない。批判された人がそれに耐え、受け入れられるように配慮すべきだ。
また、他人を指導する際には、余りに万全を求めてはならない。指導される人が理解し、付いて来られるように工夫すべきだ。
(訳者意見)
批判は「病を治し、人を救う」ためのもの、憂さ晴らしのためではないはずだ。教育は人の向上を助ける手段だ。自分の識見をひけらかすためではあるまい。批判や教育に名を借りて、人々を苦しめる偽君子は許しがたい。
←訳者吉田豊・神子侃「菜根譚」からご紹介させて頂きました。
「菜根譚」は中国の明の人、洪自誠(こう・じせい)が残した随筆集です。「菜根譚」が我が国に伝えられたのは江戸中期以後の事です。「事業の鬼」と言われた東急グループ創業者の五島慶太が「菜根譚」を愛読し、これに傾倒していた事で有名です。
さて、今日ご紹介の「批判」に関連しては、最近話題になっている「投稿サイトの誹謗・中傷問題」が気になります。あるサイトでは投稿者の電話番号記入が必要になるとの事です。
私はその昔ネット初心者の頃に、何も分からずに初めて「爆サイ」に感想文を投稿したところ、即座に「お前のはちっとも面白くない」と批判されて凄くショックを受けた事があります。しかし、直ぐに批判者になりすまし「そうだ、そうだ、お前のは全然面白くない」と自分の書き込みを自分で批判したところ、スッキリして投稿が面白くなったという経験があります😉👍🎶
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