人間は元々、自然治癒力を持っていると言いましたがでは常にそれを発揮しているのかと言えばそうではありません。自然治癒力は心や意識の働きと密接に関係していますから、例えばストレスが溜まると、その能力は落ちてしまいます。

現代人が昔の人に比べて自然治癒力が低下しているのは、そのストレスにも原因があります。とにかく現代人は仕事でも対人関係でも、ストレスを溜め込み易いですし、或いは社会の一員としても閉塞感やら孤独感と言った強いストレスを抱いている人も多くなっています。

そうしたストレスや、あるいは不安や怒りによって精神状態が不安定になっただけで「自ら秩序を造り出す能力」は落ちてしまいます。元に戻ろうとする秩序性が失われるのですから、病気を治すどころでは無くなる訳です。

病気にかかると言うのもストレスを抱え込む元になります。重い病気ならやはり相当に気持ちが不安定になります。私共の患者さんは、それはもう明るく振る舞ってくれて、有難いと思っていますが、病状が悪くなった時にも説明をしなければなりません。そう言う時は皆やはり顔がくもります。明るくしろなんてとても言えません。肺の影がちょっと大きくなっていますと言うと、そうですか、これだけやっても、という気になってしまいます。

←帯津良一  著「帯津博士が提唱する〝心・食・気〝の三原則  自然治癒力」からご紹介させて頂きました。

☆この本の別項には次の様な記述があります。

アメリカの心理学者であるローレンス・ルシャンが、かつて〝がんになりやすい性格〝と言うものを発表した事があります。

それによると「辛抱強い、反抗心を押し殺す、自分に対する自分の評価が低い」と言ったものが〝がん性格〝なのだそうです。

しかし改めて読んで見ると、これらは皆、社会生活を営む上で、多かれ少なかれ要求されている事のような気がします。

つまりそのままストレスの原因ばかりです。

私の場合は真逆でノン・ストレスで生きて来ました。

「辛抱強い」→7回も転職しましたので、辛抱するという事を知りません。

「反抗心を押し殺す」→小・中学生時代は職員室にまで押し掛けていました。社会人になっても上司や社長やオーナー会長には遠慮せず、ズケズケと気付いた事はすぐに表現して社長に登り詰めました。

「自分に対する自分の評価が低い」→4人の子供を全員結婚させて9人の孫にも恵まれて、自慢話ばかりしています☺️