人は確かに外界の影響に弱くて、揺れ動きながら生きているあやふやな存在です。でも、目を転じて宇宙の事を考えてみるとどうでしょうか。宇宙は天体の運行を見てもよく分かるように極めて秩序性の高い空間です。その空間を生み落としたのがいわゆる虚空です。何でもない空間ではなく、宇宙はこの虚空の中でビッグバンを起こして生まれたものだと宇宙創成理論では言っています。そうすると虚空は宇宙を生み出した、非常に生命力に溢れた秩序性の高い空間という事になるはずです。

人間の「生命場」と極めて秩序性の高い「虚空場」の間には計り知れない距離がありますが、私は「生命場」をどんどん高めて行って「虚空場」の秩序性と同一化させて行く事こそが、自己実現であり、生きて行く目的なのではないかと考えています。

人間は呼吸によって外界の「場」と繋がりを持っていますし、人間が宇宙の生命体である以上、当然人間は虚空との繋がりを持っています。ですから、考え方として同一化させる事に無理はないはずです。

もっとも、人間に宇宙の虚空の様な高い秩序性を求める事は不可能でしょうから、せめて大自然の持つ秩序性に自分の「生命場」を近付けてもらいたいと私は考える訳です。

大自然には私達の「生命場」よりはるかに整った秩序性があります。大自然は虚空と人間の中間にあり、宇宙より身近な存在ですから「生命場」の手本とするには丁度いいという事です。

その大自然と同一化出来れば、つまり「自然と波動を合わせる事」が出来れば、自分の秩序性が高まり、自然治癒力がどんどん高まって行くのです。

そう言う事で、ぜひこうした考え方を身に付けて欲しいのです。そうすれば仮にストレスを受けたとしても心の振幅は小さくて済みますし、何よりストレスそのものを受け付けなくなる強い心が持てるはずです。

←帯津良一著書「帯津博士が提唱する〝心・食・気〝の三原則  自然治癒力」からご紹介させて頂きました。

☆何だか難しい言葉が次々に出て来ますので、何のこっちゃという感じです。こういう時はWikipediaで調べるのが便利ですね。

虚空→何も妨げるものがなく、すべてのものの存在する場所。梵語「アーカーシャ」の漢訳で「空」または「虚空界」ともいう。

虚空界→虚空のように一切を包括し擁する、色もなく形もない本源的な真如の世界。

どうやら、インドが語源の仏教関連の言葉らしいという事が分かります。

虚空蔵菩薩→梵名アーカーシャガルバ→虚空の母胎→明けの明星は虚空蔵菩薩の化身・象徴とされ明星天子とも呼ばれる→空海は室戸岬の洞窟・御厨人窟に籠って虚空蔵菩薩求聞持法を修した→真言は「オン  バザラ  アラタン  ノウ  オンタラク  ソワカ」

あれれ、これは先日のNHK「鎌倉殿の13人」で尼将軍政子と妹が仲直りする時に唱えやっこしていた呪文ではありませんか☺️