「場」はある限られた空間に連続して分布する物理的な量と定義されます。その物理的な量が電気なら「電場」、磁気ならば「磁場」という事になります。同じ様に「気」にも勿論秩序性や法則性がある訳で、黙って放っておけば自然に秩序性や法則性を保つはずのものなのです。「生命は自ら秩序を造り出す能力」とはよく言ったものだと思います。

私達の身体は怪我をしてしまったとしても、不潔にしないでそっとしておけば、いつの間にか治ってしまいます。これが自然治癒力だとお話ししましまが、要するにこれは人間の身体が自ら秩序を造り出す能力を発揮させて、元通りに治したという事です。

従って、その自然治癒力を高める事によって、生命を維持して行く事が出来るわけです。その事に早くから着目しているのがハリや漢方、気功を始めとする中国医学なのです。

私達は科学的な裏付けがないとマユにツバをつけたがる傾向が強いものですが、自然の摂理の中で生きている以上、少なくとも人間も同じ摂理に支配されて、生命を保とうとする秩序性を持っていると考えるのが自然だろうと思います。

←帯津良一  著「帯津博士が提唱する〝心・食・気〝の三原則  自然治癒力」からご紹介させて頂きました。

☆上記の「生命は自ら秩序を造り出す能力」や「生命を保とうとする秩序性を持っている」という箇所に着目しました。

この生命の持つ「秩序性」が乱れると病気になるのではないかという事が推測されます。

私は若い時に大病をしてドン底に落ちました。しかし、一休禅師の本に出合い座禅を始めて心を安定させる事に努力するようになってからは、病気とは縁が無くなりました。

毎朝、好きな音楽を静かに流して聴きながら、数息感という座禅独特の鼻呼吸のみで「ヒト～（長く吐く）ッ（短く吸う）・フタ～ッ・ミ～ッ」と一から十までを繰り返して心の中でゆっくりと唱えますと、自己流の座禅ですが心が安定する様な気がします。

仕事や家庭生活では対人関係から「感情をコントロールする事」が難しい場面が多々あります。しかし、昔の禅師は「ありをありとして自然のままに受け入れよ」と説いています。つまり、上司や姑や嫁さんからの罵詈雑言も「目の前に現れたる一切は自らを生かすために現れたるもの」と考えれば、ありのままに受け入れると自らの成長に繋がり得をするという事です。その事が自らの生命の「秩序性」を高めて病魔を退散させる事になります☺️