節操のかたい人物は、ことさらに幸運を求めようとはしないが、天はかえってその心を見込んで幸運を授けて、天の意志を明らかにする。

陰険な人物は不幸を免れることばかり考えているが、天はかえってその心を憎んで不幸をもたらし、精神に衝撃を与える。

このように天の機能はまことに不可思議である。

人間が浅知恵を働かせても、どうすることもできないのだ。

←洪  自誠  著「菜根譚」からご紹介させて頂きました。

☆「険悪な人物は不幸を免れることばかり考えているが、天はかえってその心を憎んで不幸をもたらし、精神に衝撃を与える」という箇所に着目致しました。

岸田首相の選挙遊説中に、木村某なる犯人が手製パイプ爆弾を投げ付けるという事件が起きてしまいました。昨年夏に山上容疑者が安倍晋三元首相を手製拳銃で殺害した事件を思い出しました。

両者に共通しているのは、その動機は別として前科が無く警察にノーマークの若者が、密かに自ら拳銃や爆弾を製造して犯行に及んでいる点です。

ネット社会では情報に溢れ、手製の拳銃や爆弾の製造方法が簡単に分かります。また、原材料も簡単に入手出来ます。つまり、心の疫病神は邪悪な心を持った若者には、いつでもつけ入ろうと虎視眈々と狙っているということです。

そういう未熟な心を持った若者を心の疫病神から守るのが、親の務めです。決して衣食住が整った親の家に何不自由無く住まわせて、好き勝手にさせておくのが親心ではありません。小さい頃から厳しく育てて、早く家を出て自分で稼いで自分で食べて行ける能力を付けさせるべきです。親が亡くなった後も自活して行けるようにするのが親の子に対する本当の愛情です。

私は小学校6年生の時、裕福ではなく兄弟4人でしたので、野球のグローブが欲しくても買ってもらえませんでした。そこで自分で新聞配達のアルバイトをして貯金をしてから新品のグローブを買いました。小さい頃から厳しく育ててくれた両親には感謝しています😆💕✨