肉よりは魚
基本的にアメリカ人に肉食の人が多いのはご存知の通りです。毎日の食事に肉やハム・サラミ・ソーセージ・ベーコン等が欠かせません。ステーキと言えば、厚さが5cmで500g程の量をペロリとたいらげてしまうのが普通です。
その上脂肪分が多いミルクやヨーグルト・バター・チーズ・アイスクリーム等の乳製品が大好きです。だから男も女も肥満の人が多いわけですが、肉やバターが体に良くない理由は、肉には飽和脂肪分が多い以外に、アラキドン酸が多量に含まれていることも無視出来ません。アラキドン酸は人体に炎症の原因となる物質を作る材料となるからです。
肉以外にもアメリカ人は、チップス・ドーナッツ・クッキー・クラッカー等、サラダ油や加工油で作ったファスト(ジャンク=がらくた)フードをたくさん食べるので、体に様々な炎症を起こす原因となる、オメガ6系の多価不飽和脂肪酸の摂取量も増えることになります。
日本にメタボやアルツハイマー病が少ないのは、日本人が肉よりは魚を好み刺身や寿司を頻繁に食べるからではないかと、アメリカ人研究者が言い出したため、全米に寿司ブームが起きました。ニューヨーク郊外の日本人が握るお寿司屋さんでは、夕食時になると長い列が出来て、アメリカ人はびっくりする程辛抱強く待っています。
確かに魚は食べれば食べる程、アルツハイマー病のリスクは下がると考えて良いと思います。毎日、魚を食べる人に認知症が少ないことに関してはこれまで多くの論文が発表されており、周知の事実となっています。
ことにイワシ・サンマ・アジ・サケ・ニシン・マグロ・ブリなど背が青くて脂が乗った魚は、炎症や血栓の発生を抑えるDHAやEPA等のオメガ3系の多価不飽和脂肪酸をたっぷり含むので、健康的なのです。
魚の食べ方は何と言っても生の方が良く、刺身やカルパッチョがベスト。焼いたり蒸したりでも良いが、リノ―ル酸系のサラダ油で揚げたり炒めたりするのは何としても避けたいものです。せっかくのDHAやEPAの効果がリノ―ル酸によって台無しにされてしまうからです。
←山嶋哲盛博士著書「百年賢脳健康法・認知症が嫌なら油を変えよう!」から抜粋
山嶋先生のこの本に別掲載されている「魚一覧表」があります。
「オメガ3脂肪酸DHA・EPAの多い魚」
※可食部100g(マグロ刺身5切れ・さんま1匹・さば1切れ)当たり厚生労働省が設定する1日の理想摂取量は1000㎎=1g。
「DHA」 「EPA」
↓ ↓
本まぐろ2877㎎ まいわし1381㎎
まだい 1830 本まぐろ1288
ぶり 1785 さば 1214
さば 1781 まだい 1085
さんま 1398 ぶり 899
まいわし1136 さんま 844
さけ 820 さけ 492
あじ 740 あじ 408
かつお 310 かれい 210
かれい 302 ひらめ 108
私は「サケ」と「サバ」が好きで良く食べます。「そのまま食べれます」表示のパック生野菜等もコロナ感染予防対策で必ず熱湯消毒してから食べるように用心しています。美味しい刺身やカルパッチョが安心して食べれる日が早く来るように願っています。それにしても最近の不漁で値上がりする魚が多いのが気になる昨今です。
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