「営業マンは東枕！」

私は7回転職して2回リストラされたとお話ししましたが、リストラでは面白いエピソードがあります。

1回目にリストラされた時は地元の氏神神社に毎朝お詣りして毎日100円をお賽銭箱に入れ、境内のゴミ拾いや草抜きを自発的にやりました。いわゆる100日念願詣りです。

すると負けじ魂に火が付き色々なアイディアが湧いてきました。職安に相談に行き失業給付金を人生で初めて手続きしました。求職は成果を出す点では営業と同じですので「営業マンは東枕」を実践しました。すると１ヶ月で次の会社が決まり、失業給付金の再就職祝い金として80数万円を頂きました。

2回目のリストラの時も100日念願詣りを実践して１ヶ月以内に次の会社が決まりました。営業本部長の職でリストラされた会社よりも給料は高くなりました。

その１年後に私の活躍を聞いた2回目のリストラをされた会社から「戻って来てくれませんか」と異例のお誘いを受け、専務待遇でカンバックしました。その出戻りの会社では専務→社長と出世して銀行管理寸前の会社を経常黒字化して再建しました。

その時は赤字の酷かった建築部門を閉鎖して建築部長と1000件の顧客名簿付きで1回目にリストラをされた建設会社へ無償譲渡しました。黒塗りのシーマで1回目リストラの会社へ乗り付けて譲渡書類手続きを完了すると、帰りは社長以下役員全員が駐車場まで出て見送ってくれました。恩を仇で返すではなく「仇を恩で返す」ことで徳を積ませて頂きました。