最近、いわゆる現代医学以外の方向から医療を捉え直す試みが、一部の医療現場の医師達の間でもじわじわと広がっているように思います。例えば代替医学（オルタナティブ・メディスン）や補完医学（コンプリメンタリー・メディスン）に関する学会が増えています。その背景には、西洋医学の負の部分に対して、人々が別の選択肢を求めているという現実があると思います。西洋医学は薬の切れ味がよく、服用すれば素早く鋭い効き目を発揮しますが、同時に副作用も強く引き起こします。そのために辛い目にあっている患者さんが沢山います。そういう人達が、副作用のない或いは非常に少ない医療を求めて、代替医学・補完医学を選択しているのでしょう。

代替医学・補完医学には、漢方・鍼灸・アロマテラピー・ホメオパシー等色々ありますが、どれもゆっくりと身体の生体反応を刺激して治癒を促すという治療です。免疫を高めたり、循環をよくしたり、排泄をよくしたりすることで治癒を促して行く。西洋医学は直接病変に働きかけますが、代替医学は生体反応を利用して行くため、ゆっくり効いてきます。それは本来、人間の身体が病気やケガから回復して行く時の治癒のあり方に通じています。そういう意味でも、代替医学・補完医学はこれから飛躍する分野だと思っています。

勿論、現代医療を作り上げてきた西洋医学も全否定するべきではありません。西洋医学の発展によって、精密な観察や実験が可能になりました。それに、かなりの感染症を克服出来たのは、西洋医学のお陰でした。西洋医学が人間の健康に果たしてきた役割は、非常に大きなものです。

しかし一方で、病気というものを分析的に捉える方向に邁進した結果、西洋医学には弱点が生まれてしまいました。体全体の健康というものを捉えられなくなってしまったのです。さらに分析医学や薬学の発展のお陰で、薬も成分の強いものが作られるようになりました。その結果、一般的に見て西洋医学の薬は病巣に直接働きかけるという意味では、大変な力を発揮するようになったものの、それが身体全体の健康にとって、病気の治癒にとって、果たして本当に意味のあるものかどうかということを、考えなくなってしまったのです。

←安保徹先生著書「免疫革命」から抜粋

今回注目したのは中段の次の箇所です。

「代替医学・補完医学には、漢方・鍼灸・アロマテラピー・ホメオパシー等色々ありますが、どれもゆっくりと身体の生体反応を刺激して治癒を促すという治療です。免疫を高めたり、循環をよくしたり、排泄をよくしたりすることで、治癒を促して行く」

直接本題と関係あるか否かは分かりませんが、私は元々冷え性で若い時の冬場は朝起きるのが苦手で大変でした。しかし結婚してからある方の紹介で磁気マットを使い出してからは、不思議なことに朝スッキリ起きれるようになりました。恐らく血液の循環が良くなったからでしょうか。それ以来、40年間病気とは無縁ですので有難い限りです。