それでは、欲望と貢献は一体何によってつながれているのでしょうか？

物質が化学変化を起こすには何らかの刺激が必要であるように、欲望が貢献へ変わるためにも「何か」を加えなければなりません。その「何か」こそが欲望と貢献を「つなぐもの」の正体です。

次にあげる４つが、欲望を化学変化させる方程式です。

◯欲望+知性=誰かのために

混沌とした欲望に「知性」が加われば、必ず「誰かの役に立ちたい」という方向性が出てきます。欲望の赴くまま犯罪に手を染めたり、心と環境を破壊するビジネスに向かう事は無くなります。

◯欲望+感謝=愛

欲望に「感謝」を加えれば、愛が生まれます。例えば感謝のしるしとして、その週、その月に一番お世話になった人をランチに誘う。そうした習慣を重ねて行くと、顧客や従業員に対する感謝の気持ちはやがて愛へと変わって行きます。

◯欲望+愛=貢献

欲望に「愛」を加えれば、誰でも愛する人のために一生懸命に働き始めます。自分の親や妻子を深く愛すれば愛する程、この人のために自分は何が出来るだろうか、どうやって貢献出来るだろうかと考えるようになります。

◯欲望+貢献=悟り

そして欲望に「貢献」が加わった時、その人は現代の仏陀となります。欲望を常に意識のコントロール下に置き、どんどんお金を稼ぎながら、人と地球を救う事の出来る人間になるのです。

←松永修岳先生著書「空海の財運術」の「第6章楽しんで稼ぐ成熟時代の生き方」から引用

今回は「欲望に″愛″を加えれば、誰でも愛する人のために一生懸命働きます」という箇所に着目しました。

私は、家内と子供4人のためにひたすら働き続けてきた半生でした。有給休暇を取った記憶も殆どありません。

しかし、首都圏の総合結婚式場の取締役事業部長をしている時は、お盆休みや正月休みで会社が休みの時にはディズニーランドへ必ず泊まりがけで一家６人で遊びに行きました。当時、ディズニーランド周辺にあった５つのホテルには全て宿泊しました。時には予約時に高い部屋しか空いていなくて、やむなく一泊7万円のツインルーム二部屋に宿泊した事もありましたが、そのお陰で仕事の上で有難いヒントがいくつも授かりました。

当時、私の勤務する結婚式場の周辺には４つのライバル式場があったのですが、どこも皆似たり寄ったりで、旧来の営業スタイルから抜け出せないでいました。そこでまず私が打ち出したのが、ブライダルフェアの時に婚礼予約して頂いたカップルに「東京ベイヒルトン一泊無料ご招待券」をプレゼントした事でした。これはインパクトがあり、それまでのブライダルフェア１回での婚礼予約数７組から一挙に２０組と３倍増になりました。

また、シェラトンホテルの朝食バイキングにヒントを得て、披露宴料理の和食は冷たいものが多いので、洋食とコラボした温かいメニューを出すように指示しました。最初、２～３日前から準備する和食の親方は「とても間に合わない」と激しく抵抗しました。しかし私が「組数が増えたらボーナスを弾むんだけどなあ」とポツリとつぶやくとあっさりとOKしてくれました。

やはり、家族に愛情を注ぐと色々なアイデアが湧いてきて、幸せな気分に満ちあふれて有難い限りです😌🌸💓