忍耐とは苦いものだ。

しかし、その果実は甘い。

アリストテレス（哲学者/古代ギリシャ）

いつもいつも、全食甘いものを食べていたら、本当に美味しくて甘いものの味もわからなくなる。

ランナーズ・ハイというものがある。

何が苦しくて楽しいのか？市民ランナーの数は増える一方ではないか。

実は、苦しんだ先の、苦しんでいることへの耐える力が、自分の本当の力を甦らせ、楽しみへと変えていくことの一端を知るのだ。

忍耐なくして人間の成長はない。

忍耐することは苦しく、つらいものかもしれない。

しかし、人は忍耐の先のその果実の甘さを知っている。

即ち、一歩大きくなった自分の本当の甘さを知っているのである。

人は前向きに努力しないではいられない生き物として宿命付けられている。

であるなら、早くこの忍耐することや努力することの喜びに目覚めておきたいものである。

←遠越  段  著書「心に火をつける言葉」からご紹介させて頂きました。

遠越  段  先生のご紹介。

東京生まれ。早稲田大学法学部卒業後、大手電器メーカー海外事業部に勤務。1万冊を超える読書によって培われた膨大な知識をもとに、独自の研究を重ね、難解とされる古典を現代漫画をもとに読み解いていく手法を確立。

著書に「スラムダンク武士道」「スラムダンク論語」「スラムダンク孫子」「スラムダンク葉隠」「ザッケローニの言葉」「ワンピースの言葉」「ゾロの言葉」「ウソップの言葉」「桜木花道に学ぶ″超″非常識な成功のルール48」「人を動かす！安西先生の言葉」「世界の名言100」がある。