売り出し中の新人アイドルや選挙の候補者等が、笑顔を振り撒きながらファンや支持者達と必死で握手している姿はよくある光景だが、これは心理学的にみると最も理にかなったお願いの仕方である。

相手に何か頼み事がある時や、どうしても叶えて欲しいお願い事がある時、意識的に相手と手を繋いだり軽く体に触れてコミュニケーションを図るのは、相手の気持ちを自分に向けさせてそこから逃さないという心理的な働きがあるからだ。

だから「今日は彼女と朝まで一緒にいたい」と思う時は、ひたすら彼女の手を握って離さないのが効果的だし、思い切って旅行に誘いたいという時も彼女の手に触れながら切り出すと、いい返事が期待できる場合が多い。

これは女性も同様で、デートの最中に彼にプレゼントを買ってもらう時等、特に意識しなくても2人で手を繋いで選んでいたということはないだろうか。

これは「プレゼントを選ぶ」という行為から、男性の気持ちがそれないように繋ぎ止めておきたいという女性からの無意識のアプローチなのである。←「他人の心理学大事典」から引用

先般、三女の同級生の父親がその筋の大物の堅気であったというお話を致しました。私が勤務していた建設不動産会社のOB客であった関係もあり、当時専務であった私はお酒の席にも何度か誘われました。確か暴対法施行以前の時代です。ある時「友達の結婚記念日を祝うので一杯やりませんか」と誘われ、私はのこのこと出かけて行きました。

指定された近郊の港町のスナックに行くと、同級生の父親とその彼女と共に、地元では有名な親分が金髪美人の彼女と笑顔で迎えてくれました。なんとその親分と金髪ロシア美人の同棲記念日だったのです。彼女はその親分の手をしっかり握り締めて離さない程ぞっこんの様子でした。その親分は「地元で家内に見つかると私は殺されますので、こんな所まで来て頂き恐縮です」と言いながら彼女とベタベタです。

その親分から「どちらからいらっしゃいましたか？」と問われたので「大阪の方から来ました」と答えると、その後ずっと彼等と付き合っている間はその筋の人と勘違いされていたようです。その晩は同級生の父親の二番目の彼女で片瀬りな？似のママがやっているカラオケスナックで二次会をやりましたが、彼等は若い時から「掛け合い」で鍛えたダミ声で見事な演歌を披露してくれました。