失敗から学ぶ
人間である限り、過ちは避けられない。
ただし賢く善良な者は、自らの過ちの中から将来のための知恵を学び取る。
プルタコス(作家/ローマ)
プルタコスの「ローマ英雄伝」は、人間である限り、過ちは避けられない事を示している。
そして肝心なのは、その歴史に学ぶ事なのだ、という事を訴えたかった。
このプルタコスの書は、世界中の人々に多く読まれ、ローマの英雄や歴史を学ぶだけでなく、人生の書としても重んじられた。
即ち、賢く善良な者は、歴史や自らの過ちの中から将来のための知恵を学び取るという事である。
この学び取る人が成功し、これに学ばない人は、いつも同じ失敗に泣くのである。
特にシーザーの所など白眉である。
あのシーザーでさえも、うぬぼれ、人への配慮を欠き、他人の気持ちをいい加減に扱った時、死を招くのである。
人間というのは大した事はない。自分一人の力は小さいものだと教えてくれる。と同時に、一国の気概というのも国民一人ひとりの気持ちの集積だとも教えてくれる。
←遠越 段 「心に火をつける言葉」の「Ⅳ知恵」からご紹介させて頂きました。
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