行動すれば幸せが訪れるとは限らない。

しかし、行動のないところに幸せは生まれない。

ベンジャミン・ディズレーリ（政治家/イギリス）

行動しないより行動した方が良い。

しかし、一度行動したからと言ってそれで上手く行くとは限らない。幸福になるとは限らない。

これはディズレーリの人生体験に基づく人生の真理である。

ディズレーリは「行動はするが失敗もするだろう。しかし、そこで反省し、考え、大いに工夫し続けて必ず成功する」というのだ。

ディズレーリは、不退転のこの生き方が出来れば誰でも成功すると確信している。

ディズレーリの事はサミュエル・スマイルズの「自助論」の第一章に出て来る。

戦後の邦訳では省かれているが、中村正直訳の「西国立志編」には出ている。だから明治の日本人の若者は殆どディズレーリの不屈の精神を学んだのだ。

彼はまず小説家として出発したが失敗して笑われた後、やり直して成功を収める。次に政治家となり演説を笑われたが「必ず今笑った人を感動させる」と宣言し、本当にそうした。

行動し、考え、そしてまた行動する。そうすれば必ず目的は達成するのだ。

←遠越  段  著書「心に火をつける言葉」の「Ⅰ行動」からご紹介させて頂きました。