侠気を持たないものには友との交わりは出来ない。

純粋な気持ちをすっかり失ってしまっては人としての成長は望めない。

←「菜根譚」洪自誠  著  神子侃・吉田豊  訳からご紹介させて頂きました。

☆私が小学2年~4年の時に、親父が国家公務員だった関係で奄美大島の小学校に転校して知り合った友人がいます。彼の親父さんも国家公務員だった関係で公務員官舎も一緒で裏山の亜熱帯ジャングルを冒険ごっこして自生のバナナ等を食べたりしました。その彼と偶然にも東京の同じ大学で一緒になり、再び交遊するようになりました。

ある日、彼がしょんぼりしているので「どうしたの？」と聞いたら大変な事に巻き込まれていました。同じクラスの学生信者に言葉巧みに誘われてS学会に入会していたのです。数回ほど集会に参加したけど退会したくなって申し出ると「地域幹部を含めた30人の集会で退会理由を述べて了解されないと退会は出来ない」と言われ落ち込んでしまったそうです。

私は「それはおかしい、そいつを呼び出せ」と彼に言って、大学近くの喫茶店で対面しました。その学生信者は「これは規則だからしょうがない」の一点ばりです。私は「何言ってるんだ。信教の自由には退会する自由もあるんだ。お前が責任を持って彼を退会させろ！」と気合いを入れて一喝しました。数日後、友人がニコニコして「お陰様で無事退会出来たよ」と報告してくれました。

後年、私の結婚式で彼が友人代表挨拶をしてくれました。「私の母からは同じ公務員官舎の◯◯君は乱暴だから気を付けなさい、お兄さんは成績優秀だから大丈夫と言われていました。しかし、彼が転校して来て一番トライ（学年番長）をやっつけてくれたお陰で、僕達公務員の子はいじめられなくなりました。また、大学時代にも僕のピンチを救ってくれた恩人です」と涙ながらに語ってくれました😂