私の場合、落ち込んで眠れない時も「明日は何とかなるだろう」と考えて少量の酒を飲むようにしています。やはり眠れる様な状況を工夫して作っておく事が大切なのです。また３時頃目が覚めたりすると「原稿が書ける」と思って、そのまま書き始めたりする事もあります。そんな時は仕事の時間が出来てうれしい訳ですから、眠れないという事が何の苦痛にもなりませんし、ストレスを感じる事もない訳です。これによって自然治癒力が奪われる事もないでしょう。

また、時折患者さんからも「眠れなくて困る」という相談を受ける事があります。しかしこうした患者さんの多くは、午前中や昼間にたっぷり睡眠を取っている事が多く、消灯時間を過ぎても寝つけないのは当たり前の事が多いのです。ただ、患者さんにその様に説明しても味気がありませんから、私は「慌てる事はない。眠れない事に感謝して、何か考えろという神様の思し召しかも知れない」等と言うように心掛けています。

不眠が自然治癒力を奪うとすれば、それは不眠そのものではなく、不眠によって思い悩む事、ストレスをためてしまう事が原因なのだと思います。

←帯津良一著「帯津博士が提唱する〝心・食・気〝の三原則  自然治癒力」からご紹介させて頂きました。

☆私は東京の大学を卒業して大阪で経営相談の仕事の助手・見習いを始めて2年を経過した頃、3年間程休職をして司法試験の受験勉強をした事があります。昼間は父の母校である関西大学の図書館を借りて勉強して、夕方から家庭教師をして中学3年の高校受験生5人を指導しました。お陰様で5人全員が志望校に合格したので家庭教師の希望者が多くなり、次年度からは夕方5時～7時は小学生、7時～9時は中学生のための学習塾をする事にしました。

その塾生の中には勉強が出来すぎて不眠症になってしまった中高一貫進学校へ通う極めて優秀な中学生もいました。お父様はお医者様でしたが私の独特な指導方法をお知り合いから聞き付けて「何とか普通の明るい子供に戻して下さい」と頭を下げて来られました。

私の指導方法は独特です。まず最初の20分間は皆で手分けして塾内外の拭き掃除や掃き掃除を一心不乱にして汗をかきます。雑巾掛けなんて生まれて初めてという子供もいます。次の10分間はモーツァルトの「田園」を聴いて瞑想します。これで学校で叱られ家で叱らて雑念一杯の子供達の心を解放して上げます。その後の1時間30分は自学自習で、わからない所のみ私に聞いて個別指導を行います。

午後9時に塾が終了すると「夜回り塾長」で塾生の家を家庭訪問して両親面談を行います。その際は必ず塾生の勉強部屋を見せてもらい、塾生がどんなタレントが好きか、どんなマンガやゲームが好きかを把握して心を通わす様にします。これでどんな生徒でもヤル気が芽生え入塾3ヵ月後位には100点を取れる様になります。高校受験生だけでも初年度5名→2年目8名→3年目13名と3年間で26名の全員合格を達成出来ました。

先程のお医者様の子供さんで優秀過ぎて頭が空回りして不眠症になっていた塾生も「お陰様で熟睡出来る様になりました」とお父様がわざわざ菓子箱を持って御礼に来られました🎵😍🎵