つまりストレスは、ある程度あった方が、かえって生き生きと生きられるという事なのです。

あんこを作る時に、砂糖の他に塩をちょっと入れると甘さが引き立つのと似ています。砂糖だけでは甘ったるくなり過ぎますし、かといって塩を入れ過ぎると辛くなりますから、適量を加えるのがコツです。ストレスも過剰であれば病気を引き起こしますが、適度であればそれに打ち勝とうとする力が生まれて、かえって抵抗力の強い身体が出来上がるというわけです。

この打ち勝とうとするものの正体を「ホメオスタシス」といい、日本語では「生体恒常性」等と訳されています。人間の身体を安定した状態に維持する働きの事で、従ってホメオスタシスは自然治癒力の仲間と言ってよいと思います。一般にストレスを感じた生活を続けていると長生き出来ないと言われていますが、ホメオスタシスがストレスと生体の間をバランスよく維持している限り、長生き出来ないとは一概に言えません。逆に抵抗力が強くなるのですから、長生きしている場合の方が多い程です。

この事から言える事は、ストレスを何でも悪いものと決め付けて、ストレスを与える物からひたすら逃れようとしなくてもよいという事です。自分の精神や肉体をむしばむ様な大きなストレスは取り除かなければなりませんが、ちょっとしたストレスならば可愛い友達とでも言った感覚で付き合って構いません。その方がストレスの刺激を受けてホメオスタシスが働いて、結果的に健康な身体を作ってくれるはずです。

また、その様な余裕を持った心で生活していると、自然治癒力も徐々に高まっていくのです。

←帯津良一  著「帯津博士が提唱する〝心・食・気〝の三原則  自然治癒力」からご紹介させて頂きました。

☆私は4人の子供達が中学に入学する時に「勉強はしなくてもよいから、何か一つ部活を中高6年間続けなさい」と申し渡しました。特に運動部の顧問の先生はまず地区優勝を目指して厳しい指導をされますから、そのストレスに堪えきれると将来どんな困難に遭遇しても堪えて行ける根性が身に付きます。

また、3人の娘が嫁ぐ時には「嫁入り先のお家の娘に成りきるまでは盆正月でもこちらに帰って来るな」と申し渡しました。娘達は相手が姑さんでも遠慮無く言いたい事を言っている様で、嫁ぎ先の本宅の隣に一戸建てを新築してもらったり、娘専用のダイニングキッチンを増築してもらったりとストレスフリーで伸び伸びと生活しているみたいです😃💕