この世に生きているうちは、心を広く持って、すべての人に公平に接したい。

この世を去った後までも、長く残るほどの貢献をして、後世の人々を満足させたい。

←洪  自誠  著「菜根譚」からご紹介させて頂きました。

☆「心を広く持って、すべての人に公平に接したい」という点に着目しました。

「清濁併せ呑む」という言葉がありますが、私の場合は「濁」の世界の人間と一時期、随分深く付き合いました。

私が信越地方の建設不動産会社の専務になった時にパチンコ事業部も担当しましたので、いわゆる「反社」の世界の人間と対峙することになりました。

隣県にパチンコ店を2店舗経営していましたので定期的に店内の見回りに行くのですが、反社の連中の溜まり場になっていて、客足も落ちていました。

店長達からは「専務何とかして下さい」と泣き付かれましたが、パチンコ店経営に関しては初めてで素人の私にはどうにもなりませんでした。

しかし「捨てる神あれば拾う神あり」で、ある社長のことを思い出しました。電子部品組立工場の下請けをやっていたその社長は、私の娘の中学校の男子同級生の父親でした。PTAで知り合ってからは、私も大阪で仕事をしていた関係から不動産の仕事も頼まれる様になり、意気投合して飲み仲間になっていました。

その社長の家に不動産の打合せで訪問して初めて彼の正体を知りました。その家の広い駐車場には黒塗りの高級外車がありました。また時々右翼の大型外宣車が東京から来ると彼の所へ挨拶に来るので、離れた所でパトカーが待機して見張っていました。なんと彼は大阪の全国組織の2次組織の幹部だったのですが、組長の跡目争いに破れて「堅気」になったそうです。

その彼に隣県のパチンコ店内にたむろして営業妨害している連中の対処方法を教えてもらいました。その次からは私も黒塗りの高級車に乗り、黒のダブルスーツに身を固め、サングラスを掛けて店内巡回を始めました。すると「あいつは何者だ？」「あいつのバックには大物がいるらしい！」との噂が立ち、反社の連中は我が社のパチンコ店には寄り付かなくなりました。

店長達からは「専務のお陰です」と感謝され、うれしい限りでした🎵😍🎵