幸も不幸も忘れるにしかず!
子供の誕生が母親の生命の危機となり、財産がたまってくれば、盗賊に狙われる。
どんな幸福も不幸の種子とならぬことはない。
貧乏な人は節約につとめ、多病な人はわが身を大切にする。
どんな不幸も幸福の種子とならぬことはない。
それだから悟りきった人は、幸福も不幸も結局は同じことと見なし、悩みも喜びも、ともに忘れてしまうのだ。
←洪 自誠 著「菜根譚」からご紹介させて頂きました。
☆「財産がたまってくれば盗賊に狙われる」という箇所に着目致しました。
最近は、東京郊外の資産家の家も集団強盗犯に狙われることが多くなり、殺人事件も多発しています。これでは何のために資産家になり、裕福な生活をしていたのか分からなくなります。
集団強盗犯の実行役は、金に困ってにわかに寄せ集められた連中ですから、指示役の命令で人殺しでも何でもやります。しかも、指示役の背後には反社(暴力団)がいますから、次から次へと人集めをして手を変え人を変えて金持ちを狙った犯罪を繰り返します。
なぜなら、反社には「盆暮れ払い」という厳しい掟があるからです。通常は組員から反社への高額な「会費」は毎月払いですが、支払えずに延滞すると盆や暮れの半年毎に延滞分をまとめて必ず上納しないと、厳しい制裁が待ち受けています。なぜか強盗犯が多いのは、3月の年度末・7から8月のお盆前・12月の年末です。
彼らは上納金が作れないと苦し紛れに仲間内も狙います。地方の組長の屋敷は塀が高く鉄条網で囲われていますが、仲間内からの襲撃を警戒してのことです。また高級外車に乗っていると「あいつは儲かっている」と狙われますので、国産車に乗ってカモフラージュしています。
鉄条網に囲まれた自宅で、ある組長は「自宅にいる時も、万一襲われた時のことを考えて、裸足で屋外に逃げ出すルートはいつも考えてある」とのこと。いやはや、一見華やかそうで強面の組長さんも楽な稼業ではありません😟
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