月や風、花や柳と言った景物が無くては自然の美は成り立たない。

喜怒哀楽も、好き嫌いもないというのでは、人間の自然の心とは言えない。

何より大切なことは、自己の立場をしっかり確立し、外物に支配されず、天地万物を支配して行くことだ。

これさえ出来れば、人間のありのままの感情や欲望をのびのびと発展させて、しかも天地の真理と一体となることが出来るだろう。

←洪  自誠  著「菜根譚」からご紹介させて頂きました。

☆「何より大切なことは、自己の立場をしっかりと確立し、外物に支配されず、天地万物を支配して行くことだ」という箇所に着目致しました。

東京都内で不動産の仕事をしていますと、知り合いの社長さんから、東証一部上場企業の創業者の方を紹介されることがあります。

創業者の皆様はとても腰が低くて、常にこちらの話をよく聞いて、何か一つでも勉強しようとされます。まるでこちらの心を見透かすように、鋭い質問を次々に連発されます。

よほどこちらに、長年の経験から来る仕事に対する信念みたいなものを持っていないと、二度目のお呼びは掛かりません。気に入られるとお昼をご馳走して下さる方もいます。

私は気に入られるとアポなしで気ままに思いついた時に訪問しますが、創業者クラスになると意外と暇な方が多くて、ほとんど気持ちよく会って下さいます。中には買ったばかりの新品のゴルフのフルセットを「これ買ったけど、僕には合わないから君にあげるよ」と言って、ゴルフバッグごと宅配便で送って下さる方もいます。ネットで調べたら何と50万円もする代物でした。

これも若い時から座禅で鍛えた「ありをありとしてなにものにもとらわれない自由無下なる心」のお陰かも知れません😉👍🎶