白血球は自律神経の支配を受けている3
白血球が自律神経に支配されているという事実は、身体を守るために大変意味のあることです。
私達生物が興奮する時というのは、基本的に生物が活動する時です。活動すれば、手足が傷ついたりします。すると、いろんな細菌が侵入して来る。だから、顆粒球を増やしておいて、そうした細菌の侵入に対して身体を守るように出来ています。
反対に、物を食べたり、休息を取る時は、消化吸収の過程で消化酵素によって分断された微細な粒子が組織に侵入する危険性があるので、そういう時にはリンパ球が働く必要があります。
さらに、リンパ球というのはそもそも消化管を取り巻く形で進化が始まっています。消化管と一緒に働く必要性があったわけです。
消化管は、その活動が副交感神経に支配されていますから、副交感神経が優位の時に消化管が活動します。
となると、その時にはリンパ球も働くわけですから、消化管と免疫系の関係には協力態勢が出来ていて、防御が完成しているのです。
よくゆったりすると免疫力が高まると言われていますが、ゆったりすると、副交感神経が優位になってリンパ球が活発になり、免疫機能が高まります。
白血球が自律神経に支配されていること、つまり、交感神経優位で顆粒球が働き、副交感神経優位でリンパ球が働くことを理解すれば、私達が日頃経験して知っていること、感じていることを、科学的に証明出来るのです。
白血球は自律神経の支配を受けている。自律神経の白血球支配の法則をぜひ覚えておいて頂きたいです。
←新潟大学大学院 医学部教授 安保 徹 著書「免疫革命」の「第五章 病気と体調の謎が解ける免疫学」からご紹介させて頂きました。
☆この安保先生の説明によると「白血球は自律神経に支配されている→自律神経は交感神経と副交感神経の拮抗状態で調節されている→活動して興奮すると交感神経優位で顆粒球が働き→物を食べたり休息を取ってゆったりすると副交感神経優位でリンパ球が働く→リンパ球は消化管と共に働く→消化管は副交感神経に支配されている→リンパ球の働きで消化管と免疫系の協力態勢で防御が完成している」ということになります。
小学生時代に何度も蕁麻疹に悩まされて、アレルギー体質で副交感神経優位のリンパ球増多体質だった私が、大学一年生の大病以来、もう五十数年間も無病息災で、トラブル知らずの丈夫な消化器官を持てた謎が徐々に明らかになって来ました😉👍🎶
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