有名人姓名判断のブログ

今話題の有名人の運勢を古神道由来の数霊術姓名判断にて占ってみたいと思います。

呼吸法も気功のひとつ!


呼吸法の一つに「丹田呼吸法」という方法があります。この丹田呼吸法は臨済宗中興の祖と言われる白隠禅師が残した書物に記されているのですが、そこには特別な方法が紹介されているわけではなく、ただ大の字に寝て息をグーッと吐きながら、臍下(せいか)丹田・腰・足・足の裏と言った下半身に「気」を満たせということだけが書かれているのです。そして「気」を満たしながら臍下丹田に意識を集中し、ここが私の故郷である、本来の顔である、私の阿修羅様である、これこそ浄土であると言ったことを念じその中に入って行けという、いかにも禅宗の僧侶らしいことが書かれています。

この書物だけでは具体的にどうやったらいいのかよく分からないので、後世の人はそこに自分なりの解釈を付け加え、実践的な療養法としての丹田呼吸法を確立させて行きました。手足の動きを加えたりしたものもありますが、私は白隠禅師が記したごくシンプルな呼吸法だけで十分だと思っています。

何しろ彼は若い頃に肺結核に罹りながら、呼吸法のみによってそれを克服し、八四歳という高齢まで生きたのですから、その成果の程を身をもって示していることになるのです。

ところで臍下丹田に意識を集中させるとはどういうことなのでしょう。白隠禅師は「このような呼吸をしていると、虚空との一体感が生まれる」と記していますが、つまり禅師は丹田という空間に「場」をイメージして、これと宇宙との交歓を図ったのだと考えられます。

そして宇宙の秩序を体の中に取り入れることによって体の秩序も整えることが出来るということを、禅師は言わんとしていたのだと私は考えています。それはまさに自然治癒力を高めるための方法に他なりません。

呼吸・心・姿勢が気功の三要素だと言うことは既に申し上げました。丹田呼吸法は気功とは呼ばれていませんが、息を吐くことを重視する、意識を集中させ雑念を取り払う、リラックスした姿勢を取るという三要素がちゃんと存在しており、基本的には全く気功と同じであることがお分かり頂けるでしょう。

←帯津良一博士著書「自然治癒力」から抜粋


私は帯津先生の白隠禅師に関する文章を読んで大いに納得出来ました。私は大学一年生の終わりに肺結核に罹り一年間休学して故郷に帰り療養しました。そして大学卒業前の厳冬期に臨済宗総本山の鎌倉円覚寺の学生座禅会に参加して、座禅の面白さに目覚めて以来座禅の呼吸法を実践してきました。そのお陰でそれ以来病気知らずで今年はお陰様で元気に古希を迎えることが出来ました。

本当に「人間万事塞翁が馬」で何が幸いするか分かりません。あの時、肺結核になっていなかったら「病気の時は病人になるがよろし」と説かれた一休禅師の本にも出合わなかったでしょうし、座禅に興味を持つこともなかったでしょう。

「呼吸・心・姿勢」を普段から鍛えておきますとドン底に落ちても平気です。また這い上がれば良いだけです。ドン底は這い上がれる力と勇気を持った人の所にしか訪れません。7回転職して2回リストラになっても這い上がって、ヒラの営業マンから11年目に社長にまでなった私の体験からの実感です。