良い油は炒め物でも同様です。焼き飯や焼きそば等がしつこくなくもたれない。エクストラバージン・オリーブオイルの場合、好みにより瓶の中に予め唐辛子やニンニクを入れておくと、炒め物の味が引き立ちます。勿論フライパンに引いたエクストラバージン・オリーブオイルで予めスライスしたニンニクを炒めておいて、その中に食材を投げ込んでも美味しい。

揚げ物や炒め物に良質の油を使い出すと、段々外食産業やファストフードで使われている劣悪な油が気になってくると思います。

禁煙した人が他人の吸う煙草の煙を気にし始めるのに似ています。良い油が健康に良いことを知って初めて、悪い油が健康を害することが分かるのです。

日本人は刺身をわさびや生姜で食べることが多いけれども、えごま油や亜麻仁油に醤油を加えたドレッシングでカルパッチョを作っても大変美味しく頂けます。この場合は、魚と油の両方でαリノレン酸を摂取していることになり、「賢脳」のためにとっても理想的です。

←山嶋哲盛博士著書「百年賢脳健康法・認知症が嫌なら油を変えよう！」から抜粋

山嶋先生は食用油を購入する際の注意点として次の様にまとめておられます。

「食用油を選ぶコツ」

☆「低温圧搾」又は「一番搾り」と書いてあるものを選ぶ。

☆ペットボトルよりは色付きのガラス瓶入りのものを選ぶ。

☆その年に搾られたもので賞味期限が出来るだけ短いものを選ぶ。

☆分量は自分と家族の使用量を考えて1ヶ月以内に使いきれる程度にする。

☆成分表を見てリノール酸の含有率が高いものは基本的に避ける。

☆成分表に植物性油脂とか食用植物油としか書いてないものは避ける。

☆揚げ物・炒め物・サラダ用と使用目的別に選ぶ。

☆油専門店やデパ地下・インターネットで購入する。

☆オリーブ油やえごま油・亜麻仁油等のプレミアムオイルは1㏄が10円程度のものを小瓶で買う。

☆「地産地消」の小規模メーカーのものが良い。

☆一社の製品に偏らず色んなメーカーものを交互に使う。

☆ビタミンEやγ-オリザノ―ル等の抗酸化成分が多いものを選ぶ。

この本のお陰で食用油一つとっても、私達は常日頃からいかに無防備に食品関係の買い物をしているかが良く分かります。

先日のクリスマスイブに「おじいちゃんげんきでがんばってください」と就学前の孫がつたない字で書いた手紙と私の似顔絵を書いた折り紙の写真を娘からメールで送ってもらいました。こういう孫からの有難い手紙等を見ますと、コロナの感染予防や日頃の食生活に気を付けて益々健康で頑張らなくてはと心の底から勇気が湧いてきます。