有名人姓名判断のブログ

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古い免疫系が病気の謎を解く!


残念ながら普通の免疫の教科書は、今でも新参者の免疫の話に99%位のエネルギーを使ってしまい、私が発見した胸腺外分化する免疫細胞の事には殆どふれていません。自己異常を起こした細胞、つまりがん細胞を殺すNK細胞については少しはふれていますが、記述はとても少ないのです。これでは免疫系の働きと病気の仕組みという全体の謎を解くことは出来ません。

何故かと言うと実は、がん・自己免疫疾患・加齢による障害・妊娠・細胞内寄生する原虫感染症(マラリア等)さらに移植した後に起こるGVH病等、原因不明と言われて来た難病に関わる免疫は、全て古いリンパ球との関わりで起こっているからです。

これらの難病に罹ると、自己抗体が蘇生されて自己応答性のT細胞が対応しています。それは胸腺や骨髄で造られる進化した新しいT細胞・B細胞が関わる世界ではないのです。確かに数の上では進化したT細胞・B細胞は膨大で、実際リンパ節や脾臓の殆どを占めています。しかし難病を考える時には、古い免疫系が非常に大切なのです。

では古い免疫系はどこにあるのでしょうか。リンパ節や脾臓には殆どありません。勿論胸腺とか骨髄にも殆どありません。どこにあるのかというと、消化管の周りと消化管から進化した肝臓、後は外分泌腺の周りにあります。外分泌腺というのは、唾液腺とか顎下腺の事です。それから子宮の様に、分泌を盛んに起こしている様な性組織の周りにも非常に沢山あります。

消化管の周りに古い免疫が発達している理由は、消化酵素が食べ物をアミノ酸のレベルまで分解していないためだと私は考えています。消化酵素はタンパク質を分解しますが、アミノ酸一個のレベルまでは分解していません。ペプチドの固まり、アミノ酸が複数つながった固まりまでにしか分断していないので、抗原になる可能性があります。だから免疫組織が必要とされたのだと思います。また食物と一緒にウイルス等の侵入も起こりますから、それに対応するためにも、消化管の周りには免疫組織が必要なのです。

←安保徹先生著書「免疫革命」から抜粋


安保先生のこれらの説明の中で私が一番興味を引かれたのは次の点です。

「加齢による障害」「全て古いリンパ球との関わりで起こっている」「自己抗体が産生されて自己応答性のT細胞が対応しています」「古い免疫系が非常に大切なのです」「古い免疫系はどこにあるのでしょうか」「消化管の周りと消化管から進化した肝臓、後は外分泌腺の周りにあります」「外分泌腺と言うのは唾液腺とか顎下腺のことです」

素人考えでは、加齢による様々な身体的不調を少しでも改善するには、古い免疫系に大いに活躍してもらうことだと思います。そのためには、肝臓に関わるお酒の飲み過ぎには気を付けること、消化管や唾液腺・顎下腺が活躍するためには美味しい物を食べることも必要でしょう。

心身共に健康で長生きするためには、体の基本中の基本である細胞レベルから考察することが大切であることを気付かせて頂いた安保先生には、改めて感謝で有難い限りです。