筋肉は使わなければ意味がない!
私達人間は、進化の過程で大量かつ複雑な筋肉を獲得してきました。これらの筋肉は、使わないと必ず破綻をきたすようにできています。沢山の筋肉があれば、その量に合わせて運動しなければだめなのです。また脚と腕とを比べると圧倒的に脚の方が筋肉が多いものです。直立歩行がもたらした筋肉の差です。となると、やはり圧倒的に歩く運動の方に重点が置かれるべきです。
また手足以外で量が多いのが、背骨を支えている筋肉です。背筋と腹筋が、実は筋肉の総量の大きな部分を占めています。私達の体重の半分とかは上半身にあるわけですから、重力も考えると、身体を動かす時には、腹筋と背筋にかなりの負担がかかっています。日常生活でゆっくり上半身を動かしているだけでもかなりの働きしていますが、運動したりすると、今度は実際の体重に運動エネルギーでモーメントがかかりますから、大変な負担になります。急な動きで筋肉を痛めるのも、そのせいです。ですから腹筋・背筋は常にある程度鍛えておかないと、とっさの時に破綻をきたすことになります。
しかし、だからといって筋骨隆々になるほど鍛えるのは、実は自律神経のバランスという観点からみて、身体に悪い影響を与えます。筋肉があればあるほど、今度はそれを維持するために酸素が送り込まれ、交感神経緊張状態が起こって、病気を招く体調を作ります。また、あまりにリラックスし過ぎて、筋肉がどんどん衰えていくのに任せているのも良くありません。衰えるにつれて、廃用性萎縮が起こると、ちょっとした日常的な運動でも筋疲労を起こし、さらに腰痛・膝痛・肩関節痛・脛椎障害などが起こりやすくなるからです。
←安保徹先生著書「免疫革命」から抜粋
今回は冒頭の次の箇所に注目しました。
「これらの筋肉は、使わないと必ず破綻をきたすようにできています。沢山の筋肉があれば、その量に合わせて運動しなければだめなのです」
今年に入ってからはオミクロン株の爆発的流行と寒さが厳しいこともありウォーキングを控えていました。しかし太陽を浴びて歩く運動をしないと夜の寝付きが悪くなりますね。それで4日程前から近くの森林公園内を歩くことと少林寺拳法の型の練習を再開しました。歩行数は約6000歩程ですが効果は抜群ですね。もう夜はバタンキューで朝まで爆睡です。
人間には太陽の光と歩行運動がいかに大切かをしみじみ感じました。
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