知らないことを知る。人間の英知の担保☺️
唯一分かり得ることは「我々は何も知らない」というこことである。
そしてこの事実は、最も尊い人間の英知である。
レフ・トルストイ(作家/ロシア)
「我々は何も知らない」というトルストイの言葉は、まさにその通りだと思う。
卑近な例で、大文豪に申し訳ないけれども「女房一人がよく分からないのである」、だから世の中の事は、殆どしっかり分かっているはずないじゃないかと言いたいのである。
まあ、人は取り敢えず、自分を見てから他人を推測する。だが、自分を分かっているかと言うと実に怪しい。
自分は、欲目に引っ張られ、都合よく見てしまう所があるのだ。
だから、他人も社会も、よく分からない事を知るのが英知への出発点であり、担保であろう。
自分は何も分かっていないという所から出発する英知への探求が、人間の最も尊い英知である事は皮肉でもある。
こうして、人間の英知を求めて生き、そして必ず分からない事を多く抱えて死んで行くのであろう。分からないからこそ偉大だとも感じられる。
偉大な事への挑戦はやりがいがある。
←遠越 段 著書「心に火をつける言葉」の「Ⅳ知恵」
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