精神的な抑圧が自然治癒力を奪う!
アメリカの心理学者であるローレンス・ルシャンが、かつて〝がんになりやすい性格〝というものを発表したことがあります。それによると「辛抱強い、反抗心を押し殺す、自分に対する自分の評価が低い」と言ったものが〝がん性格〝なのだそうです。しかし改めて読んでみると、これらはみな社会生活を営む上で多かれ少なかれ要求されていることのような気がします。つまりそのままストレスの原因ばかりです。このまま素直に読むと、ストレスを感じている現代人は全てがんになる可能性があるということになりそうです。
ところが実際には、勿論そのような事はありません。その違いはどこから生まれるのでしょうか。
私達はストレスを感じながらも、何となくそれに対抗する術を心得ています。例えばある人にとってはスポーツは汗を流すことであり、またある人には友人と酒を飲んで騒ぐことであったりします。趣味に快感を覚える人もいるでしょう。こうしたことは全て自分がやりたいから、自分が楽しいから行っているわけでしょうが、それはそのまま日頃の抑圧から解放される場を作っているわけです。いわば〝ガス抜き〝をしていると言えるでしょう。
ただ問題なのはそうしたガス抜きをせず、ひたすら抑圧を自分の心の中に溜め込んでしまう人です。実際常に抑圧状態にありうつうつとしている人は、その他の人よりがんになる確率が二倍高いという実験結果も発表されています。特に若くてがんに侵される人の多くは、心理的なストレスが原因となっていると言われています。
こうした人は、言わば社会の中では〝優等生〝〝模範生〝として評価されているわけですが、それは外面だけであって実は心の中に相当量のストレスを溜めているのではないでしょうか。心がそのような状態では、心と密接な繋がりのある自然治癒力まで弱められてしまうことになるのです。
どのような生活をしても、必ずストレスはついてくるものです。要は、それをいかに発散する場を持つかということでしょう。
←帯津良一博士著書「自然治癒力」から抜粋
私の場合はストレスフリーで生きてきたような感じがします。
中学校に入学した日に担任の先生から「正式に学級委員長が決まるまで君がやりなさい」と言われましたが、三日でクビになりました。
休憩時間に他クラスのがらの悪い生徒が「お前が◯◯か、このやろう!」といきなり殴りかかって来たので、応戦して殴り合いになり蹴飛ばして撃退しました。しかし皆の前で暴力を奮ったということでクビになったのです。
中学生の頃の日帰り旅行の集合写真を見ても、私一人だけ学生服の詰め襟と第一ボタンを外しています。確か校則に反して一人だけお気に入りの紫色の靴下を履いて登校していました。
社会人になってもマイペースは貫きました。私の部署長は1~2時間の幹部会議が終わってから遅く来るので、その間私は近くの喫茶店に行ってモーニングサービスを食べるのを楽しみにしていました。ある時、部署長が予定より早く来たことがあり「彼はどうした?」と聞かれた先輩や同僚が「トイレかも知れません」と答えて、私が戻ると部署長から「腹の具合は大丈夫か?」と聞かれたこともありました。
この東大法学部卒の部署長からは同郷ということもあり大変良く可愛がって頂きました。大阪のキタには顧問弁護士との打合せを兼ねてよく飲みに連れて行ってもらいました。キタのクラブに始まりミナミの飲み屋まで数軒はしご酒して最後はミナミのタクシー乗り場近くの屋台ラーメンで締めるのが定番でした。ある時は部署長から「◯◯君!君がいくら酒に強くても上司に奢ってもらう時は3回に1回位は酔ったふりをしなさい」とのサラリーマン心得を教えて頂いたこともありました。
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